汗腺

汗腺の働きとしくみ

汗腺とは、汗を分泌する腺のことです。

 

皮膚腺の一種として、哺乳類だけに存在します。大きく分けてエクリン腺とアポクリン腺の2種類に分けられます。エクリン汗腺のことを小汗腺、アポクリン汗腺を大汗腺と呼ぶこともあります。

 

人間の場合、エクリン腺は体温を下げるために使われます。アポクリン汗腺は本来、芳香腺であり、いわゆるフェロモンを分泌するために存在しますが、現在ではその機能は退化してしまっています。

 

馬や牛などの偶蹄目では、今でも芳香腺として機能しています。

 

哺乳類にだけ汗腺が存在すると先述しましたが、犬は汗をかかないことで知られています。

 

夏や暑いときに犬が舌を出して口呼吸をしているのを見たことがある人は多いと思いますが、あれは、汗による体温の低下ができない犬が行う体温低下のための行動です。

 

犬の祖先である狼も、汗腺の発達が不十分で汗をかきません。猫は四肢の裏側にのみ汗腺があります。

 

また、水の中で生活をすることが多い哺乳類は汗をかく必要がないため、クジラやカバ、ゾウにも汗腺はありません。

 

ゾウはあまり水の中にいるイメージはありませんが、ゾウの祖先はカバのように水の中にいることが多い動物だったとされています。

 

今日からすぐできる汗腺トレーニング

 

いい汗、悪い汗、などと汗が分類されることがあります。

 

いい汗とは、乳酸やミネラルなどが少なく、サラッとしてべとつかない汗です。これらの成分が多いと、汗がべたつくだけではなく、蒸発しにくく体温を低下させるのに効率が悪くなります。

 

現代人は冷暖房の普及、運動量の減少などにより汗をかく機会が少なくなっています。そのため、いざ汗をかく必要がある場面になっても、いい汗がかけないのです。

 

人間には200万〜500万の汗腺があるとされています。ですが、その半分ほどは普段は休眠状態にあります。汗をかく機会が少ないと、休眠汗腺の数はさらに増えていきます。

 

汗の原液には乳酸やミネラルが含まれますが、汗となるまでに体に再吸収され、水分の多い汗になります。

 

ですが、活動している汗腺が少ないと汗を作る時間が足りず、再吸収が十分に行われないようになってしまいます。

 

活動する汗腺の量を増やすために、汗腺トレーニングを行います。簡単にできるのはお風呂で行う方法です。

 

43度前後の熱いお湯に膝下のみ、15分ほど浸かります。その後、36度前後のぬるいお風呂に15分ほど入ります。

 

お湯から上がったら、タオルで水分を軽くふき取り、エアコンをつけていない部屋で体を乾燥させます。2週間ほど毎日続けると効果的です。